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無常ということ

[2011.03.23]

このたびの東北関東大震災に当たっては、つくづく、自然の力の大きさ、人間の力のおよばなさ、この世の無常、そして人生における、「運」と「縁」といったものを、感じました。
津波にまきこまれても助かった人、沖に流されても助かった人、災害発生9日目に、祖母とともに奇跡的に救出された16歳の少年、・・・その一方で、あえなくうしなわれた九千人をこす尊い命、一万人を超す行方不明者、壊滅的な被害をうけた東北地方の市や町、多くの避難者、・・・、想像を絶する、言語を絶する世界です。 

一方で、私個人の世界でも、想像を絶するような、つらい悲しいできごとが続いたこの1年間でした。
昨年5月に、念願の医院名称変更を無事行うことができ、ああ、これからは、いままでの苦労がむくわれて、静かで、幸せな生活ができるのかな・・とおもうまもなく、身内に重病人がでたり、とつぜんの不幸がおこったり、つらい悲しいことばかりが続き、きわめつけのように、この地震、津波がおこりました。

人間の一瞬先は、わからない。今日、ただ今を、大切に、一生懸命生きていくことが、大切なのだということを、あらためて感じました。幸い、いまのところ、自分は、一応健康で、日々の診療もなんとか、無事に行えていることだけが、救いです。
仕事の大切さ、仕事を通して、すこしでも、人の役に立てる実感をもてる瞬間が、いまの私の救いであり、生きがいなのだと、あらためて感じる今日この頃です。

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