当院は、５月から新年度が始まります。
そのため、診療体制の変更などは、毎年５月からはじめていました。

今年もまた、新緑の５月がやってきました。
ずっと考え続けてきた、在宅訪問診療の充実にむけて、今の自分の気力、体力の範囲内で、在宅訪問診療の時間を確保するにはどうしたらよいのかという問題への一つの解答が、木曜日の夜診を廃止し、木曜日の午後からは、在宅訪問診療を行うという方法でした。

木曜日の午前診は、前日が休診日ということもあり、よく混むのですが、その混む内容を分析すると、いつも来ていらっしゃる患者さんが、いつもの診察で・・・ということもあり
、前もって、よく説明すれば、月、火、金に振り分けることは可能と考えられ、思い切ってやってみることにしました。

９０歳をこえて、なかなか、医院に通ってこられるのも困難になっておられる患者さんも多く、ずっと以前から、「私が来られなくなったら、来てくださいや。」と言われていて、
結局、時間がなく、十分な訪問診療、見取りもできなかった
悲しく申し訳ない思いをひきずっている患者さんのことも心にあるのです。

がん患者さんのターミナルケアも、大切な問題ですが、２年前に、大切なつれあいをがんで亡くした私には、かなりつらく、ストレスが大きいので、もし行うとしても、私がずっと診ていた患者さんが、そうなった時にかぎり、心こめて、がんばらせていただくつもりです。

これからもどうかよろしくおねがいいたします。