季節は巡る
5 月の末に、梅雨入りし、こんなに早い入梅なんて初めて・・・、大地震は起こるし、原発は壊れるし、身内には不幸が続くし・・・と、さすがの私も、元気なく、ただひたすら、行 のように、日々の診療をこなすだけの生活が続いていましたが、人生の禍福は、糾える縄の如し のたとえどおり、7月にはいり、すこし、運が、向いてきたのかな と思えるようなこともありました。
つらいことばかり続いていたのですが、今年はなぜか、我が家の庭や、医院の庭の花が、よく咲くなあと思っていました。
我が家の庭には、樹齢40年の、泰山木の樹があり、診察室の窓から、よく見えるのです。
今年は、5 月に雨がことのほか、よくふりました。
その頃から、診察の合間に、窓をみあげると、きれいな白い、木蓮に似ているけれど、もっと大輪で、美しい泰山木の花が、次々と、蕾をつけ、開花していくのに気付き、心慰められる思いがしていました。
気がつけば、医院の前庭のムクゲの樹も、きれいなピンクの花をいっぱいつけています。
花が良く咲いた年には、私にとって、良いこと、嬉しいことがあった記憶があるのです。
それも、つらいこと、悲しいことを耐え忍んだあとに、そのようなことがあったので、沈んでいた私の心にも、少し、光が射し込んできたように思います。
日々の診療には、私個人の感情は、持ち込まぬ努力をしていますが、多少、activity は、落ちていたと反省しています。
東日本大震災からの復興への夏、節電の夏、私も心をひきしめて、日々、悔いなく、精一杯、できることをやっていかなければ・・・と、思う今年の夏です。